栄養士便り(4月)「規則的な食事習慣とは?」

桜花の候、花便りがあちこちで聞かれるこの頃、少しずつ暖かくなってまいりましたが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

安富診療所の管理栄養士から栄養士便りをお送りいたします。

最近の世の中の情勢を想うと 行楽気分になれないかも知れませんね。今月の特集は『規則的な食事習慣とは?』私たちの生体のリズムには一定の周期があります。

生活のリズムを整え、体に余計な負担をかけないように、適正な食事のリズムについて考えましょう。

【1日3回の食事のリズムを整えることで肥満の予防になります】

1日の食事回数を3回にすると、効率よく栄養分をエネルギーにすることにつながります。

食事回数を減らして「まとめ食い」をして1回の食事量を増やすと、インスリン分泌が乱れる原因になります。

また、食事回数を減らすと1日の中で空腹時間が長くなり、体が脂肪をためようとするため、そのような食生活を続けると肥満になりやすくなります。

【1回の食事量の乱れは食後血糖値の乱れになります】

「まとめ食い」はインスリン分泌の乱れに…そのことが食後血糖値の乱れにもつながり、ゆくゆくは糖尿病につながる恐れもあります。
食事の配分は朝食、昼食を充実させて、夕食のまとめ食いはしないようにします。
もし、生活や仕事の上で、1日3回の食事が難しい方は間食を取り入れて食生活のリズムを作ることを心がけましょう。

【朝食:昼食:間食:夕食の目標】

 〔朝 食〕充実した献立で1日をスタートさせましょう

朝食は、今日1日活動するためのエネルギーを得る大切な食事です。
また、規則正しい生活をする上での、スタートラインとなるものです。
朝早く起きてしっかりとした朝食をとると、体温が上がり、脳の働きが活発になり、集中力も高まります。
朝食は1日の健康を支えるだけでなく、一生の健康さえも左右する重要な食事です。

 〔昼 食〕食品を上手に組み合わせて栄養のバランスのとれた1品にしましょう

朝食が遅いと、ついおろそかにしがちなのが昼食です。
昼食は午前中の活動を、引き続き午後へ継続させるためのエネルギーを蓄える食事です。
昼食をとることで間食のとりすぎを減らし、1日に必要な栄養を3回に分け無理のなく摂取できます。

 〔間 食〕気分をリフレッシュさせる大切な食事です

「間食をすると太る…食事は1日3食で充分…」と言われる方もいられると思いますが、間食の役割は午後の活動中集中力が落ちはじめるころに、間食の時間を作って甘いものを少量とると、気分転換になり、ストレスも軽減されます。
甘いものも1日のエネルギー量の中で考えてとれば肥満の心配はありません。
また、果物や乳製品なら、不足しがちな食物繊維やカルシウムも効率よく摂取できます。

 〔夕 食〕ボリュームを控えめにしてゆっくりととります

夕食には、朝食、昼食、間食でとりきれなかった栄養素を補うような食事をしましょう。
夕食は一般に食品の量も多くなり、ボリュームも多くなる傾向にあります。
しかし、夕食後は日中に比べて運動量が減りますから、食べ過ぎに注意しましょう。
程よい量の夕食なら胃に負担をかけることもなく、翌朝には空腹感があり、食生活のリズムを保つことが出来ます。
多少量が控えめでも、ゆっくりととることで満腹感を感じ、心身ともにリラックスできます 。

安富診療所では個々の食生活状況に応じた説明をさせて頂いていますのでお気軽にご相談して下さい。