整形外科医としてのスタート
私は大学を卒業後、地元の岡山大学整形外科学教室に入局しました。
大学病院では専門分野別のグループで研修した後、股関節・小児整形外科グループに所属しました。
恩師の元で手術の助手やの外来の手伝いを行い、股関節疾患について知識を深めました。
今でもこの時代の経験が診療の基礎となっています。
人工関節スペシャリストを目指して
整形外科医8年目の春、川崎医科大学へ異動しました。
関節外科の専門グループに所属し、人工関節置換術や骨切り術などの手術を担当しました。
その中でも人工関節置換術の手術件数が非常に多く、毎日、股関節や膝関節の人工関節置換術を行いました。
人工関節置換術は関節の痛みがなくなり、しっかり歩けるようになる効果的な手術で、手術を受けた多くの方に喜んで頂けました。
手術の技術は日々進歩します。体への負担が少ない低侵襲な手術、いわゆるMIS(最小侵襲手術)や、ナビゲーションシステムを使用した手術をいち早く取り入れ、現在まで行ってきました。
その後、岡山医療センターに異動となり、人工関節部門のチーフとして年間250件の手術を担当しました。
また、常に情報をアップデートし、どうしたらより適切な手術ができるのか、手術後の痛みが少なくできるのかを考えて、研究や学会発表を行ってきました。
人工股関節、人工膝関節置換術とも1000件以上の経験をした今でも日々進歩できるように心がけています。
骨粗鬆症と骨折
前任地の岡山医療センターは骨折治療に関して日本最高峰の一つといわれる病院でした。
多くの骨折の患者さんを治療していましたが、骨粗鬆症が原因となるご高齢の骨折が多くを占めていました。
骨折をした方で骨粗鬆症の治療をしていた割合を調査すると3割の方しか治療を行っていませんでした。
ご高齢の方が骨折すると歩けなくなるだけではなく、寿命を縮めてしまうことにも繋がり、骨粗鬆症の治療が大切になります。
「一人でも多くの骨折を予防する」これを使命の一つと考えて診療しています。
外傷の治療
外傷というのは骨折、切り傷、脱臼、打撲、捻挫などのケガのことです。
これまで高度救命救急センターが併設された病院や、夜間や休日に多くの外傷患者さんが来院される病院で診療してきました。
これらの経験は地域の方がケガをされた場合に貢献できると考えています。
安富診療所でできること
腰痛や肩こり、関節の痛み、手足のしびれを治療する方法はたくさんあります。
病院では手術による治療ができますが、外来では薬の処方や簡単な注射しかできません。
診療所では超音波装置を使ったハイドロリリース、温熱療法、電気刺激治療、超音波療法、磁気治療、理学療法士によるリハビリテーションなど多くの治療を行うことができます。
患者さんの悩みを解決し、元気を提供するためにオーダーメイドの医療を行ってまいります。
また、人工関節置換術が必要な方は、私自ら提携病院で手術を行うこともできます。
診断、手術、術後のリハビリテーション、フォローアップまで一貫して行えるため、患者さんには一層の安心感を持っていただけます。
地域の方であれば遠方の病院まで通院する必要がなくなります。
手術に関するご相談がございましたらお気軽に受診してください。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。